「こそは」考 ―『源氏物語』の用例から―
『源氏物語の展望 第六輯』所収。『源氏物語』に見られる「こそは」という係助詞連接について、単独の「こそ」や「は」との文法的なふるまいの違い等の調査・分析を行い、また、似たような文脈・状況において使用された「こそは」と「こそ」や「は」単独の場合の用例を比較・検討したうえで、「こそは」が「こそ」のもつ機能をよりきわだたせた複合形式であることを指摘した。
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三弥井書店