志賀直哉『范の犯罪』論――「范」の形象と舞台設定とをめぐって
平成6年10月15日. 作者の自我高揚の絶頂を表す作品と見做されてきた『范の犯罪』の舞台設定の現実性を考証しながら、主人公「范」の内面を相対化する側面が作品構造として存在することを確認したもの。 p168~p178(11p)
『日本近代文学』
日本近代文学会
第51集