第三者への気づき――書簡体小説としての『平凡人の手紙』
平成19年3月31日. 真情吐露が重視され、友人に向けた書簡体小説が文壇で流行する中、新進小説家として注目されつつあった有島が、コミュニケーションの困難さ、メッセージ伝達の不透明性に自覚的であり、はぐらかしと引き延ばしを戦略とした作品を問うた意義を考察したもの。 p21~p34(14p)
『有島武郎研究』
有島武郎研究会
第10号