『池田・佐藤政権期の日本外交』
共著者:波多野澄雄、池田慎太郎、中島信吾、高橋和宏、潘亮、樋口敏弘
第4章「佐藤政権期のアジア政策」〔概要〕佐藤政権期のアジア政策を「中国の台頭」への対応という観点から分析した論文。その基本的な特徴は、台湾の国際的地位確保・経済強化を支援し、中国に台湾が統一されないように分離しておくこと、東南アジア諸国に経済協力を行い共産主義の浸透を回避することで中国の影響力拡大を防ごうとしたこと、中国の核の脅威に対してアメリカの「核の傘」の保証を確実に得るための対米協力実践の「場」としたこと、と要約することができる。
131~165
ミネルヴァ書房