『大日本帝国の崩壊と引揚・復員』
増田弘編、加藤聖文、加藤陽子、大澤武司、永島広紀、浜井和史
240頁。「第二次世界大戦の終結による日本帝国解体過程の基盤的研究」(科学研究費基盤B)による成果。「第3章 大陸引揚者と共産圏情報―日米両政府の引揚者尋問調査」執筆。終戦後、ソ連陣営に閉ざされた中国大陸・シベリアの情報を、米占領当局・日本政府が連携して邦人引揚者を尋問することで得ようとした史実を発掘。結果、戦後すぐにソ連が仮想敵とされ、手法としては太平洋戦争中の日本軍捕虜を尋問した連合国ATISの経験が用いられたことなどを解明。28頁、
慶応義塾大学出版会