『冷戦変容期の日本外交』
波多野澄雄編、佐藤晋ほか著
総頁数319。吉田茂記念財団出版助成。「グローバル化と日本外交」執筆。1970年代初頭に生じた、国際経済混乱と中国の国際社会への登場の二つの「グローバル・ショック」に日本がどう対応したかを解明。フロート制移行や石油ショックという前者には市場に委ねることで切り抜け、後者は中国の脅威への一抹の不安を抱えつつも70年代末には近代化支援へと明確に舵を切ることになるが、前者の不徹底さ、後者の「徹底さ」が今日の苦境の源ではないかと問題を提起した。
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ミネルヴァ書房