(学会発表)「戦後保守指導者の対中政策構想―1952~1957―」
日本国際政治学会・日本外交史分科会
筑波大学
〔概要〕戦後日本の保守指導者の中国政策に注目し、その政策構想の相違を人的関係を軸に分類を試みた。まず吉田茂、藤山愛一郎らは、中国との貿易拡大により、中国をソ連から離間させようと画策していた。重光葵、岸信介らは安全保障上の台湾の重要性から、中国からの台湾の分離を試みていた。石橋湛山、松村謙三らは中国との早期国交回復を狙ったが、そこでも「二つの中国」の現実を受け入れざるを得なかったことを指摘した。