戦後日本外交とアジア秩序構想
〔概要〕戦後日本外交におけるアジア秩序構築に向けた努力を、近年公開された外交資料を分析して、内在的理解を試みた論文。日本のアジア政策の目標は、インドネシアを中心とするアジアの中立主義国の共産化を経済援助を与えることで抑制し、「二つの中国」実現による台湾の「確保」によって東アジアの安定化を図り、アジア諸国のナショナリズムを抑制して経済的相互補完関係に基づくアジア域内貿易の拡大を図ることなどに置かれていた。
博士学位論文
慶應義塾大学法学研究科