蘇軾の世界観
日本中国学会 第41回大会
学会発表 北宋の代表的知識人である蘇軾は政治家、詩人として名を知られるが、思想家としても独自の論を展開している。本発表では、彼の世界観には、儒教・仏教・道教三教を調和的に統合しようとする姿勢がうかがえること、そしてその調和論の基本的な構造として「順」「逆」の図式が見て取れることを、『東坡易伝』『東坡書伝』及び道家養生論などの資料を用いて論じた。