秦觀「浩氣傳」について
蘇軾の弟子と目される「蘇門六君子」の1人秦觀が著した『孟子』の「浩然之気」条を解釈した「浩氣傳」を取り上げ、儒家である『孟子』を解釈する際、儒家系の『春秋繁露』や『法言』のみならず、『老子』『荘子』『列子』等の道家文献や『黄帝内経素問』や『霊枢』等の医家系文献を援用して人と天への働きかけの構図を統一的に捉えようとする姿勢がうかがえることを論じた。
『二松學舍大学論集』
二松學舍大学文学部
第58号
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