定型表現「何が悲しくて」続考―「かなし」における語義の伏流―
近代語研究会平成23年度 春季発表大会口頭発表
甲南大学
表題の表現を、歴史的背景を持つ「やむを得ない事情を表す表現」の定型化による残存として記述した。上方的な物言いに端を発するものである可能性、その源流が近世末期頃にまで遡り得ることについても指摘した。