「光源氏と六条御息所の死霊―死霊への対処をめぐって―」
『源氏物語』で語られた六条御息所の死霊についての分析をし、光源氏が調伏と供養の双方を同時に行なうという矛盾した行為をしたことを明らかにした。さらに、御息所の死霊が成仏したのちも、光源氏が執拗に調伏しようとした理由について、御息所の死霊が調伏されたものの去っていなかったことへの恐怖があったと結論づけた。
『説話』
説話研究会
第12号
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