「鎖を引きちぎろうとする男 『近代思想』の挿絵について」
アナキスト大杉栄が作った文芸誌『近代思想』に関して、今まで誰も注目してこなかった毎号巻頭の挿絵とその画家幸内純一の役割について論じる。幸内は日本初のアニメーション作家でもあり、日本におけるアナキズムとアニメーションの誕生が交わること、そして彼がアナキスト時代に制作した「鎖を引きちぎろうとする男」のイメージはその後の左翼運動に受け継がれ、繰り返し登場することを指摘した。
『初期社会主義研究』
初期社会主義研究会
24号