『現代日本語における派生動詞の構造-分析的な構造をなす「してある」「しておく」「してしまう」-』
本書はアスペクトの中心「する-している」 の対立から除外される、2単語による1単語相当の単位である「してある」「しておく」「してしまう」を体系的かつ実証的に分析する。それぞれの動調グループがもつ語彙的な意味特徴から「カテゴリカルな意味特徴」を抽出した結果、「して」とそれぞれの補助的な動詞「ある」「おく」「しまう」のくみあわせによってできあがった分析的な構造をもつ派生動調として位置づけられる。 (260ページ)
ひつじ書房