地の文の述語につかわれる「してしまう」について
月末金曜日の会(海山文化研究所)
東京大学
上記同名の『解釈と鑑賞』からの依頼原稿について報告した。3人称小説の地の文において、「してしまう」動調には、「登場人物がおこなった動作の実現にたいするかたり手の強調」をあらわす用法があることをしめし、また、会話文とことなり、地の文においては、一般的にいわれている、「不都合」「予定外」あるいは「マイナス的ないみあい」をみいだすことができなかったことを報告する。