つきそい文の述語に「してしまう」がつかわれるあわせ文-「~してしまうと」を中心に-
「~してしまうと、~。」のなかの時間的な関係をあらわす文をとりだして分析をおこなった。その結果、「すると」のかたちをとる「してしまう」は、あたえられた段落でとらえられている活動をしめくくる動作が、終了をむかえたことをさししめし、その活動が成立するまでの一連の動作・プロセスに一区切りをつけ、さらなる動作との境目をきわだたせる。「してしまう」はその動作を内包する大きな動作(活動)の区切りとなる動作をさししめし、ある場面で小さいな区切りをつける機能をもつ。 (29ページ)
日本文学研究誌
大東文化大学大学院文学研究科日本文学専攻
第3輯
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