ジョン・スチュアート・ミルの道徳思想
J.S.ミルの『功利主義論』における有名な功利の原理の証明が、決して事実命題から価値・規範命題への飛躍(自然主義的誤謬)といったものではなく、諸個人の当事者性を前提にした感情的な相互承認(一致)という価値・規範の成立形式に従った論証であることを示した。
東京大学教育学部教育哲学・教育史研究室紀要
第17号
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