日本における公証人制度に関する覚書―制度,法的責任,実態―
民法改正の中、事業に関わる個人保証における必要的公証の導入との関係で注目されている日本における公証人について、公証人制度はいかなるものか、また、公証人の法的責任(不法行為責任に連続する)及びその実態について検討を行う。公証人制度について概観するとともに、平成9年の最高裁判決の検討などを通じて、公証人の法的責任の内容を分析し、さらに判決の裏に横たわる制度的な背景や運用実態について考察を加える。
お茶の水女子大学人文科学研究
14巻
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