フランスにおける公証人の民事責任―職,序,不法行為責任―
フランスにおける公証人の民事責任につき、公証人が職務遂行において依頼者ないし第三者に損害を与えた場合の法的責任(民事責任)につき考察する。民事責任の法的性質(契約責任か不法行為責任か)につき、フランス民事法における位置づけについて、主に判例の検討及びSavatierの学説の検討を行う。公証人という職―公序(職業的公序)-不法行為責任という枠組みで民事責任が立ち上がることを指摘する。
お茶の水女子大学人文科学研究
12巻
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