「民主化時代インドネシアの開発―パプア地域開発における『人間中心の開発アプローチ』の欠落」
民主化の成功例とされるインドネシアのパプア地域では、政府主導の開発政策によってパプア人の周縁化が続いている。2011年以降パプア地域での開発は急速に進み、パプア人の伝統的な生活基盤が弱体化する深刻な事態が生じている。パプア南部で進められている国家プロジェクトに関連する土地問題に着目し、パプアの慣習を守る組織の分裂と生活への影響を明らかにする。
『ソシオサイエンス』
第25号
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