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基本情報
平成13年1月10日. 全編書き下ろし。 筒井康隆の小説「時をかける少女」を対象として、その映画化やテレビドラマ化作品へとテクスト自体が変容していく様相を、それぞれ個別のテクスト分析と文化史の文脈に置くことで、またそれに応じてそれぞれのテクストの物語構造が変化していく様をも指摘した著作。前著『映像批評の方法』が静態的な物語構造分析をとったのに対し、ここでは対象テクストが言語テクストから映像テクストへと変容する過程の分析によって、動態的な物語構造分析を試みた。対象テクストの変容という特殊な事情を利用したのである。同時に、さまざまな分析理論についての啓蒙書のスタイルで全体を構成し、作家論的な小説分析から、脱構築のスタイルでの映像分析まで、文学あるいは映像理論そして現代思想などを紹介した。 全P286 |