恋する人文学―知をひらく22の扉―
二松學舍大学文学部国文学科編。
13頁/327頁。 瀧田が書いたのは「おめでたい失恋の理由―三角関係をこえて―」。武者小路実篤初期の代表作「お目出たき人」の成立を夏目漱石「それから」の影響に見出し、三角関係小説の枠組みを歪曲させて活用した武者小路独特の表現について論じた。174頁の「休憩室」という欄には「日本人に愛は可能か?」というコラムも執筆した。伊藤整「近代日本における「愛」の虚偽」、太宰治「思案の敗北」に触れ、愛という概念の日本人への困難さについて論じた
翰林書房