応永年間の今川了俊
「応永・永享期文化論―「北山文化」「東山文化」という大衆的歴史観のはざまで―」9月公開研究会「足利義持とその時代―政治史・文化史・文学史」
国際日本文化研究センター
東京大学
3代将軍足利義満の代・室町幕府の武将として南朝の勢力が強い九州で武功を挙げ南北朝統一に大きく貢献した今川了俊は、4代将軍・足利義持の代に数々の歌論書・歌学書を著していることが確認される。歌人についての数々の興味深いエピソードも見えるその叙述内容を分析し、同時代の文学状況も踏まえながら特徴を見出して行った。特に冷泉家の門弟としての立場と歌学書『定家十体』の尊重という点に着目した。最終日の討論にも参加した。