皇軍兵士とインドネシア独立戦争―ある残留日本人の生涯―
1979年にインドネシア共和国の首都ジャカルタで残留元日本兵の互助団体・福祉友の会が組織された。同団体はその後、インドネシアの日系人を代表する役割を担うことになる。この組織の設立を呼びかける第一声を発し、長らく同会役員をつとめたインドネシア残留日本兵の生き残りのフセン・藤山秀雄氏のライフ・ヒストリーを、藤山氏への足かけ7年間にわたるオーラル・ヒストリーと日本とインドネシアでの文献調査の成果を交えて明らかにした。(191頁)
吉川弘文館
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