残留日本兵のみたインドネシア独立戦争―「ラフマッド・小野コレクション」をめぐって―
軍事史学会第39回年次大会
茨城県つくば市・筑波大学
部会②「第二次世界大戦と東南アジア」において、インドネシア共和国で提供を受けた残留日本兵・ラフマット・小野盛氏の陣中日誌と戦闘詳報の存在を紹介した。そしてそれをもとにインドネシア独立戦争中に残留日本兵が指揮する部隊が大きな戦果をあげていた史実を指摘した。また、独立戦争の推移にしたがって、残留日本兵たちの役割が「翻訳者」、「教育者」、「実践者」、「厄介者」というように変化していったのではないかとの仮説を提示した。