戦後70年とは何か
日本学術振興会育志賞研究発表会
京都府京都市・京都大学百周年時計台記念館国際交流ホール
戦後70年の節目にあたり、改めてアジア・太平洋戦争とは何であったのか。当時と現在はどのように断絶、あるいは連続しているのかについて、近年の日本近現代史研究の成果にもとづき説明した。それによれば、1950年代までの日本社会は基本的には戦前と連続しており、高度経済成長期に大きな断絶が生じたとみる。この点についてこれまで研究してきた残留日本兵を例に、戦後の日本社会における戦争の記憶の変遷に対して考察を加えた。