日本国際文化学会第24回全国大会共通論題「南方抑留の残像としての東南アジアイメージ」で、山本博之京都大学准教授、岡田泰平東京大学教授に続いて報告し、菅野敦志共立所大学教授からコメントの後、議論した。共通論題では、日本社会の東南アジアイメージを考えるにあたり、第⼆次世界⼤戦直後の東南アジアにおける日本人の抑留・残留およびその後の現地訪問がどのように語られ、その語りが1970年代以降にどのように変化したかを検討した。筆者の「インドネシア残留日本兵の残像」は、残留日本兵がインドネシア独立運動に協力したという語りは1970年代に登場したと報告した。