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基本情報
帝国崩壊後の人の移動についての共同研究の成果であり、3つの序説、21章の論文、6本の研究ノート、4つのコラムからなる1000頁の研究書である。その特徴は、引揚げや送還という帝国崩壊後の人の再移動を中心としながらも、それ以降の冷戦期の人の移動や残留あるいは定住、そしてグローバル期の人の移動までを射程に収めている。 (編者:蘭信三、1000頁) (担当部分:第20章、インドネシア日系人の歴史と現在、907~934頁、単著) 第3部「ポストコロニアリズムとグローバリズムの交錯点」の論文である。 戦前移民の末裔であるスラウェシ島北部の日系人と、残留日本兵と現地女性とのあいだに生まれたジャワ島、スマトラ島の日系人を並列することで、インドネシア日系人の多様性を示した。 |