残留日本兵のみたインドネシア独立戦争―「ラフマット・小野コレクション」をめぐって―
インドネシア残留日本兵のラフマット・小野盛氏が日本軍を離隊した1945年12月29日から独立戦争が佳境を迎える1948年11月26日までの日々を綴った陣中日誌と戦闘詳報の内容を紹介した。そしてそれらを用いて、インドネシア残留日本兵の対オランダ独立戦争に対するや役割が「翻訳者」、「教育者」、「実践者」、「厄介者」と変遷していたことを明らかにするとともに、彼らの貢献はあくまで個人的な、制約された枠内でのものであったとした。(22頁)
『軍事史学』
軍事史学会
第41巻
第3号
56
77