近代日本のミッションスクールをめぐる廃校運動とナショナリズム―1930年代の大島高等女学校廃校運動を事例に―
第70回キリスト教史学会大会
2019年9月14日に上智大学で開催された第70回キリスト教史学会大会にて口頭発表を行った。 鹿児島県奄美大島に大正期から昭和前期に存在したカトリック系の大島高等女学校の開校、地域社会からの批判と排撃運動を経て閉校に至る一連の経緯の中で、地域社会の様々なアクターたちによる言説、記憶、実践について検討した。廃校に賛成する側、反対する側双方がナショナリズムに基づいていたことが明らかとなった。そして、近代の日本社会でのミッションスクールの位置づけをある程度明らかにすることができた。