〔翻訳〕 マイケル・チンワース 「東芝機械事件の再検討」
共訳者:中田達也
「東芝機械事件」は、戦後の日米安全保障関係史上、最も議論される貿易転用の事例である。機微技術を化体した汎用製品(民生用の技術であっても使い方次第で軍事利用可能な軍民両用貨物)の輸出は、防衛・安全保障、自国の経済政策の観点から現在でも重要な課題であり、国際的な安全保障貿易管理の枠組みの将来にとって、再検討をすることが意義あることと位置付けられている。
『国際安全保障』
第32巻
第2号