〈物語〉としての日記-田山花袋『第二軍従征日記』をめぐって-
平成15年3月28日. 田山花袋の『第二軍従征日記』は、花袋が日露戦争に従軍した際の出来事が記された「日記」である。だがその「日記」が、花袋が帰国後に記されたことによって〈軍神橘〉に関する〈物語〉的構造を有していること、また花袋たちの言動が、橘を〈軍神〉に祭り上げることに荷担したことを分析した。
二松学舎大学論集
第46号
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