〈紹介〉二松學舍大学国文学科編『恋する人文学 知をひらく22の扉』
恋をテーマとして二松學舍大学国文学科教員が自分の専門に則って学術的な見地からまとめたもの。「式子の「男歌」、定家の「女歌」―『百人一首』の恋」を担当。『百人一首』に撰ばれている式子内親王と藤原定家の恋歌が、どちらも自らの恋愛体験ではなく異性の気持ちを詠んでいることに注目し、当時の和歌は本歌取・本説取等の方法による題詠が中心であることを、それぞれの歌に対する研究史を踏まえながら説明していった。\r\n75頁~93頁
『人文論叢』
第100輯