「護摩修法による幻覚作用と憑座」
平安中期から末期、護摩修法が行なわれるときになぜ憑座や病人が物の怪などを見ることができたのか、ということについて論じた。天台宗と真言宗の史料をひもとき、護摩修法、とりわけ調伏法を行なうときには芥子や麻、トリカブトなどの毒物が入れられていたことを指摘した。
『日本宗教文化史研究』
日本宗教文化史学会
第12巻
第1号
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