「関帝文献」における関帝のひげについて
三国志学会第十一回大会(京都)
三国志学会
龍谷大学
「関帝文献」の「芸文」篇等に収録される歴代の文人たちが関帝や関帝廟について詠んだ詩から関帝のひげについての彼らの認識を探った。その結果、これらの詩からもひげが関帝のトレードマークとして認識されていたことが確認され、中にはひげにまつわる伝説の流布時期を傍証する詩もあった。また、詩中に見える「虬髯」という語の意味の変化を考えた時、それは本来ひげの形状を表す語ではなく、そのひげの持ち主が超人的な偉大な人物であることを表していることが見て取れた。