連体形をとる《第1「してある」動詞》をめぐって-終止形のばあいと比較して-
終止形をとる「してある」と、連体形をとる「してある」の前にくる名調の格標示の分布はかなり異なっている。終止形の使用において、「机にコップがおいてある。」のような文構造をもつ文がもっとも多く、一方で、連体形のばあい、「コップをおいてある+机」のような構造をもつ使用例がもっとも多い。本稿は、これらの言語事実について追究し、機能的なカテゴリーを無視した先行研究の分析を指摘する。 (14ページ)
対照言語学研究
海山文化研究所
第20号
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