戦犯の孫―日本を事例として―
2012年度日本植民地研究会春季研究会
慶應義塾大学三田キャンパス北新館1階 会議室
はじめに戦犯に関する先行研究を整理した後、東条英機、土肥原賢二、広田弘毅、東郷茂徳という4名のA級戦犯の孫のライフ・ヒストリーと主張を紹介した。さらに海外におけるオランダ、フランス、二つの中国、アメリカ・フィリピンの対日戦犯裁判と、朝鮮人・台湾人戦犯の戦後補償問題について触れ、歴史になりきらない過去と向き合っていくためには、植民地責任論を視野に入れつつ、市民レベルでの新たな和解政策が必要であるとした。