日系族―インドネシアで新種族に為る方法―
1960年代にインドネシア国籍を取得して日系人となった残留元日本兵たちが「日系族」という名乗りをあげるにいたる歴史的過程を検討した。具体的には、残留元日本兵たちが1979年に組織した互助団体・福祉友の会の20年余にわたる活動を分析し、ジャワ島定住組、外島定住組、ジャワ島移住組、外島移住組を代表する5人の言説を通じて、残留元日本兵がどのようにして戦略的にマイノリティとして自己、他者設定を行っていたのかを考察した。(16頁)
『第4回研究発表大会論文集2005』優秀論文賞受賞
慶應義塾大学湘南藤沢学会
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