宗教集団をめぐる社会-空間的排除のプロセス―1930年代の「美濃ミッション事件」を事例として―
1933年に岐阜県大垣市で発生した、「美濃ミッション事件」(美濃ミッションと呼ばれるキリスト教団の排撃事件)を事例に、キリスト教会と地域社会との相互関係の変化を社会‐空間弁証法を用いて考察した。排撃運動には地域社会の多様な集団が関わっており、地域メディアが言説の生産・媒介・排除の実践などの機能を果たしていた。本論文では、特定の宗教集団の排除に関わる多様な言説や実践が複雑にせめぎ合う様子を明らかにできた。
歴史地理学
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