20世紀前半の東北六県におけるプロテスタント教会の立地展開
近代の東北六県のプロテスタント教会の立地状況について、『基督教年鑑』を基に整理した。その上で各県の教会数の5年毎の増減を分析した結果、いくつかのパターンに分類されることが分かった。また、宮城県と福島県について詳細に分析した結果、両県とも奥州街道沿いの自治体を中心に教会が立地していたことが判明したが、宮城県では県庁所在地に集中していたのに対し、福島県では県内の地域の主要都市に比較的均等に立地していたことが明らかになった。
二松学舎大学論集
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