〔口頭発表〕文化財の「返還」に関する一考察

中央大学国際関係法研究会第84回定例研究会

共催：中央大学 社会科学研究所 「文化現象の政治的、歴史的、法的分析：学際的挑戦」研究チーム第1回研究会

オンライン開催：Webex使用

さまざまな文脈で論じられてきた文化財「返還」問題について、それまでの議論や関連文書等について概観した。さらにこの問題をどのような視点で把握することが適当であるか、また、そもそも文化財の「保護」という言葉の意味をどう捉えるべきか等の根本的な問いを解く道筋を見いだすべく、既存の国際的「返還」枠組と現実の現象との乖離を明らかにしたうえで、その枠組の限界を指摘し、「返還」問題を考える際に「物（文化財）の視点」に立つことを考え方の一つとして提唱した。