書かれなかった歴史を描きなおす:セリーヌ・シアマ躁&ゆる女の肖像』
クィア映画の第一人者C.シアマ監督の映画『燃ゆる女の肖像』につき、見る・描く・欲望する主体と客体のジェンダー二項対立の解体、絵画と「鏡」の関係、絵画の生成過程へのメタ言及という点に着目し、美術史におけるフェミニスト、さらにはレズヒアンの視点を、この脚画がフィクションとして描き/書き直していることを論じた。
ユリイカ
No.54-12 (Vol.795)
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