『宇治拾遺物語』の配慮表現―依頼・受託・感謝の場合―
『日本語の対人配慮表現の多様性』所収。科研費補助基盤研究(B)研究成果報告書中世の説話文学作品である『宇治拾遺物語』に見られる様々の配慮表現に関して、内省可能な現代語との比較を交え、平安時代の作品の場合などにも目を向けながら、検討を加えた。特に、依頼の表現における命令形使用のケースと間接的な依頼 (「む」+「や」などを用いるもの)、受諾の表現における依頼者の負い目の意識を軽減することば、感謝の表現のタイプなどについて、詳しく扱った。
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