係助詞「こそ」の機能―『源氏物語』を資料として―
平安時代の係助詞「こそ」について、言表中のあるモノ・コトを最上位・随一のものとして、他の対象を排してとりたてる助詞だと論じた。あわせて、已然形単独の条件句に特に「こそ」が投入された原因も、この「こそ」の機能にあることを述べた。
学術研究
早稲田大学教育学部
第37号
73
87