大西巨人における漢文脈――『神聖喜劇』を中心に
東亜人文社会科学研究の新地平――人物・文化・思想・海洋・経済の交流
中国文化大学東亜人文社会科学研究院
台湾・中国文化大学
大西巨人『神聖喜劇』において、主人公東堂太郎の教養形成に漢詩文(漢文脈)が果たした役割を検討し、身体化された言語による世界認識が主人公の言動の基盤となっていること、また、近世の文人たちが「知識人」の範型として意識されていることを指摘したもの。