非―戦後文学としての志賀直哉文芸『灰色の月』――「昭和二十年十月十六日」の「私」の感性
有島武郎研究会第78回全国大会
有島武郎研究会
Zoomによるオンライン開催
志賀直哉のアジア太平洋戦争敗戦後の第一作である『灰色の月』(『世界』1946年1月)について、「東京駅の屋根のなくなつた歩廊」や「少年工」の表象が戦中から継続していている事態を伝えるものであり、「戦後」文学としての理解を見直し、短さと語り手兼主人公の「私」の無限定性とに特徴を見出した。