1949年:新人作家をめぐる隘路
石川巧、金子明雄、川崎賢子、谷口基、浜田雄介、小松史生子
探偵小説誌『宝石』の改題。担当年は、1949年。ページ制限がなくなり、誌面が肥大化する中で、読者欄「宝石クラブ」が創設されたり、賞金総額100万円の新人コンクールが開催されたりするなどの動向を追った。探偵小説専門誌としての性格が本格志向の書き手を集めながら職業作家としての成長を阻んだ事情について、概観した。
『占領期『宝石』復刻版 別冊』
三人社