大西巨人・連環体長篇小説考――『地獄変相奏鳴曲』・『神聖喜劇』における回帰の弁証法
平成22年11月10日. 『地獄変相奏鳴曲』・『神聖喜劇』という二つの長編に登場する太郎・瑞枝を同一人物としてとらえ、反世俗的な生き方の一貫性に、戦後社会への批判意識を読み取ったもの。同時に、たえず過去に立ち戻り、はんせいを行う作品の作りに、大西文芸の基本原理を認めた。 p2~p13(12p)
『日本文学』
日本文学協会
第59巻
第11号