(書評) 吉田真吾『日米同盟の制度化』
「見捨てられるのでは」という日本の不安と「日本が自立するのではないか」というアメリカの不安が相互作用し、日米安保の制度化が進展し、その障害となったのが「戦争に巻き込まれるのでは」という国民の不安であったと論じる同書を、外部における共通の脅威の存在こそが同盟を強化するという側面を軽視している、不安の解消のために政策が作られることを重視しすぎていることを指摘。約8000字
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