「宋代の知識人と『論語』」
『論語』の学校-RONGO ACADEMIA-
二松学舎大学
発表 我々が『論語』を読む際、中国・日本の歴史的状況を考えても南宋の朱熹が著した『論語集注』及びその解説『論語或問』を参考にすることが多い。しかし、当の『集注』や『或問』を一瞥して分かる通り、宋代に於いても多くの『論語』解釈が存在していた。本講演では、その多様性の一例として思想史的に朱熹から批判された北宋の代表的知識人である蘇軾の『論語』解釈を取り上げ、朱熹がそれをどのように扱ったのか等について具体的に例をあげて論じた。